私自身の30年前くらいの歯列矯正体験を紹介します。田舎の女子高生が東京の専門学校に進学しました。同時に東京は表参道の矯正歯科の先生にお世話になります。ちょうど青春真っ盛り(笑)の頃なんで、歯にワイヤーは少しつらかったですが。でもおかげさまでその後の人生が変わりました。
ここはどこだろう?ものすごく贅沢なデンタルクリニック
さて高校3年生の頃、八重歯がイヤだった私は、簡単に地元の歯医者に抜いてもらおうと思っていたのですが、あれよあれよと東京で進学してから歯列矯正をすることとなりました。
専門学校に入学して落ち着いてきた4月後半だったと思います。初めて紹介していただいた東京の表参道のY先生のデンタルクリニックをたずねました。
その頃日本はバブルの真っ盛り、1階にデザイナーズブランドのおしゃれなお店が入っているビルの3階にY先生のデンタルクリニックはありました。田舎者の私はドキドキしてドアを開けました。
受付で紹介状や保険証を渡すと、予約が入っていたのですぐに診療室に案内されました。普通歯医者といえば診察台が多くて3台くらいな感じですが、そこは広くて天井の高いフロアに、5台は診察台が並び、女姓の歯科衛生士が5~6名てきぱきと仕事をしていました。診察台の間には仕切りがなく、天井も壁も真っ白で開放感にあふれていました。小さな音でリラックスできるような音楽も流れています。
例えていえば、シンプルだけど贅沢なつくりの美容院みたいな感じでしょうか。私のいままで持っていた歯医者さんのイメージを覆す感じだったので驚きました。
診察台で寝かされて、Y先生に初めて会いました。白衣なんか着ていません。白いシャツにチノパン、笑顔が穏やかなナイスミドルという感じでした。先生はアメリカの大学で勉強されて歯列矯正では日本で5本の指に入る腕前と聞いていました。
その日はレントゲンを撮って、軽い診察を受けた後、別室で先生と今後の治療にことでお話することとなりました。
費用は高かったけど・・あとで追加はなかったです
私の歯を診て先生は、
「まずは上下の犬歯のわきの臼歯を4本、抜いてもらうことになります。ワイヤーを入れるのはそれからです。ワイヤーを入れる期間は2年から3年くらいになるでしょう。」
「その後に、食事をするとき以外はつけてもらうブリッジを1年くらいやってもらって、歯並びを安定させます。だいたい一ヶ月に1回くらいの頻度で予約を入れていただくことになります。」
クリニックは都会ですし、名医ということで費用は心配でした。
「○○さんの場合、全体で○○万円くらいな感じです。何かの都合で期間がこれ以上延びても料金は同じです。払い方は分割でもかまいませんし、いろいろ対応できます。」
費用に関しては私の場合、50万円は超えていましたが、3桁まではいかないという感じでしょうか。もっと高いかと思っていたので安心しました。(まぁ父親がローンを組んでくれたのですが。)
仕事や勉強、体調の都合などで期間が延びても追加料金はないというのは安心しました。
抜糸と虫歯の治療は、Y先生の紹介で渋谷の歯科医をたずねました。虫歯になっている歯を抜くのは保険がきくけど、健康な歯を抜くのは保険が利かないというのはショックでしたが。
下の歯は一回のワイヤーでだいぶ並びました
臼歯を4本抜糸をしてから本格的に歯列矯正の治療が始まりました。下の歯の歯並びも少し不揃いだったのですが、一回のワイヤー締め付けで、麻雀牌が並ぶように(^_^;)かなりきれいに並ぶのには驚きました。歯が動くので痛みは多少ありましたけど。
毎月一回、きれいなデンタルクリニックをたずねるのは楽しみになりました。治療をうけると一週間くらいはワイヤーの締め付けで歯が痛いんですけどね。今思えば、場所や診療室のフロアの感じも患者さんの不快感を少しでも軽減するためではないかと思うのですが。
2年半くらいたち私の歯列矯正のワイヤーが外れた日はうれしくてたまりませんでした。既に東京で仕事をしていましたが、友達とお祝いしたのを覚えています。八重歯はすっかり普通の犬歯になって歯がきれいに並んでいました。
少し後悔しているのは、歯列矯正のワイヤーが入っている時期が青春真っ盛りの18才~21才のころだったということです。できれば小学校~中学校くらいにやっておきたかったです。
まとめ
その後、かみ合わせも良くなり歯を大事にしているので、50才代に入った今も入れ歯や差し歯はひとつもありません。年を取っても自分の歯でおいしくものを食べられるのは幸せだと感じています。歯列矯正の費用を出してくれた父に感謝しています。
今、小学3年生の娘も私と同じく永久歯が大きく歯並びが悪いです。紹介で地元の歯列矯正クリニックに通っています。そこのクリニックに東京のY先生の雑誌掲載記事が貼ってありました。
「僕たちは時々Y先生が主催するセミナーに行って勉強しているんですよ。」
親子共々、Y先生にお世話になっている感じでうれしかったです。
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