クリスマスの頃になるとプレゼントはどうしようか、ケンタッキーフライドチキンをちゃんと予約しておかなきゃ・・とか当たり前のように考えていましたが、そもそもクリスマスにチキンを食べるようになったのはなぜなのでしょうか。
日本人は普段は無宗教な感じで、お葬式などのときにだけ、妙に仏教が出てきくるだけで、クリスマスはキリスト教の信者の方々以外は本来関係ない行事です。正直、海外のキリスト教文化のお祭りに便乗してプレゼントやパーティー的なことだけ楽しんでいる感じがします。
クリスマスの頃にチキンを食べるようになったのはなぜなのか?ちょっと気になったので調べてみることにしました。
海外ではクリスマスに何を食べているのでしょう
キリスト教が根付いている欧米の方々は毎週ミサにいったり、クリスマスはキリストの誕生日なので、厳かにお祝いしたりするのは理解できます。
それらの欧米の方はクリスマスには何を食べているのでしょうか。
欧米で主流なのはターキー、大きな七面鳥の料理をクリスマスに食べるのです。
アメリカやカナダでは感謝祭の頃と大きなお祝い事があると、七面鳥の料理を作って楽しみます。
最初にアメリカ大陸に入植してきた欧米人の開拓者は、作物をうまく栽培できず、飢餓によって多くの人々が亡くなりました。
それを見た原住民のインディアンが食料を分け与え、土地にあっていた農作を教えて入植者たちの手助けをしてくれたそうです。
インディアンと入植者たちが農作物の収穫時期にお祝いする感謝祭にはごちそうとして七面鳥の丸焼きが振る舞われました。
この習慣がヨーロッパの方にも逆輸入して、クリスマスには七面鳥のごちそうを食べるというのが定着していったそうです。
日本でクリスマスにフライドチキンが人気な理由は
さて日本でクリスマスにチキンを食べるようになったのは1970年代だそうです。今から45年くらい前ですが、欧米のターキーと比べたらかなり短い歴史ですね。
これはあの、ケンタッキーフライドチキンが仕掛けた戦略だったのです。
日本でケンタッキーフライドチキンの第1号店が出店したのは1970年11月の名古屋でした。1970年といえば、大阪で万国博覧会が開催された年でもあります。実験的に万博でケンタッキーフライドチキンを出店したところ、大好評で日本進出を決めたそうです。
翌年の7月には東京での1号店、青山店ができました。手づかみで骨付きチキンを食べるという新しいスタイルにケンタッキーフライドチキンは人気のお店になっていったようです。
ある日、青山店に外国人が訪れて
「日本では七面鳥が手に入らないのでクリスマスにフライドチキン代わりに買おうと思う。」
と予約していきました。
この話を聞いた社員が
「クリスマスには家族でケンタッキーフライドチキンを食べましょう。」
というキャンペーンを1974年12月1日から毎年全国で始めました。
このことから日本でクリスマスにチキンを食べるというのが定着していったようです。
クリスマスにKFCが大人気なのは日本だけ・・海外では失笑?
昨今ではクリスマス時期にケンタッキーフライドチキンを食べる・・いや食べねばならないという雰囲気が漂います。特においしそうなクリスマスのCMを見た子供からの要求はかなりのものです。
日本では12月23日が天皇誕生日で祝日というのもあいまって、12月22日、23日、24日、25日の予約スケジュール帳が各店舗に11月くらいから張り出されます。
ネット予約は10月末からすでに開始、クリスマスイブの24日の晩に熱々を食べるには早めの予約が必要みたいです。
他のモスバーガーやコンビニ、デパ地下などでもフライドチキンやチキン商戦は過熱気味、これを海外の方はどう思っているのでしょうか。
実はクリスマスにケンタッキーフライドチキンを食べるというのは、海外ではお正月におせち料理を食べるのではなく、マクドナルドやほかほか弁当ですませるみたいなとらえ方になり、とても不思議なことみたいです。
クリスマスの時期にケンタッキーフライドチキンの店舗で行列をつくる日本人が世界のニュースで流れることもあるようです。
クリスマスの七面鳥の丸焼きは神様に感謝を捧げる手作りのごちそうなんですね。
それが証拠にアメリカでのクリスマスの時期はケンタッキーフライドチキンの店舗は閑散としているようですよ。
まとめ
私もなんとなくKFCのコマーシャルにのせられて、クリスマスはフライドチキンが食べたくなるし、ケーキを用意しなくちゃと思いますが、キリスト教は関係なくても家族の楽しいイベントになり、これはこれで良いのではと思っています。
で、クリスマスに思わず買いすぎたケンタッキーフライドチキンが残ったらどうしたら良いと思いますか?
温め直すという手もありますが、身をほぐして骨ごとカレーにしたり、炊き込みご飯を作ったりすると抜群においしいですよ。
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