地震や台風、水害など災害はいつ襲ってくるかわかりません。電気や水道などのライフラインがストップした場合、まず生きていくために必要なのは水です。人間は水さえあれば1ヶ月くらいは生き延びられるそうです。
災害時のための水の備蓄、保管場所、節約の仕方などを紹介します。
災害時のために水を備蓄 どのくらい何を買っておけば良い?
日本は昔から地震が多い国です。関東あたりでは震度3~4くらいは月に1度くらいは起きていました。平成に入ってから地震の少ない関西地方でも阪神大震災、津波で未曾有の死者をだしてしまった東北大震災などが発生し、災害=人ごとではなく、日頃の備えが重要になってきています。
人間が生きていくために真っ先に必要なのは水です。
災害時の飲料水は1人1日、3Lは必要です。
人は飲む水だけから水分を得ているわけではなく、スープや味噌汁などの食べ物、野菜やフルーツなどに含まれている水分や、お米をご飯に炊きあげるなど調理にも水分が必要です。
3Lが全て真水の必要はなく、2Lは真水のミネラルウォーター、1Lはお茶や野菜ジュース、フルーツジュースなどで補うようにしましょう。
野菜ジュースやトマトジュースは災害時のビタミン摂取やトマト味の調理にも使えます。
お子さんには100%フルーツジュースを500ccくらいまで用意してあげましょう。甘い物はすぐエネルギーになり、元気がでますし、何よりほっとします。
これらを最低3日分、分散して保管しておくことが大事です。家族が4人でしたら、
2Lのミネラルウォーター12本、
野菜ジュースやフルーツジュース 500cc×4人分×3日分で、500cc分を12本
麦茶やお茶類の甘くない飲み物 500cc×4人分×3日分で、500cc分を12本
このくらいの量を分散しておいておくと良いでしょう。野菜ジュースなどは缶ジュースでもかまいません。
置く場所に余裕があればこの倍、6日分用意があると安心です。
災害時の水の保管場所 分散してリスクを減らすには
さてペットボトルの2Lが12本・・・たいていは6本が1つの段ボールケースになり、けっこうな重量です。
まず地震で家屋が倒壊しそうになり、外に出た場合は家の中のどこかに水がおいてあってもすぐにはとりだせません。
一軒家のお宅で、住宅とは別の外物置があれば、そこにペットボトルの段ボールを1つおいておきましょう。
まずはその水がすぐに出して使えるので安心です。
同様に車の中に500ccのお茶やジュースを少し常備しておくのも良いです。災害はドライブ中に起こることもあり、駐車場に停車中の車であれば外物置の代わりになります。
家の中では温度や湿度があまり変化のない場所、キッチンの床下収納などに飲料水をおいておくとジャマになりませんし、傷みにくいです。
その他、取り出しやすいわかりやすい場所として、玄関先というのもあります。
シューズクローゼットの上の段に飲料水やカセットコンロを置いておくと何かあったとき心強いですね。
家族で相談して、災害時の飲料水の置き場所を決めて確認しておきましょう。
災害時の水は貴重 なるべく余計な水を使わないやり方は
災害用の飲料水は貴重です。落ち着いてきたら、非常食やカセットコンロなどで調理したりもあるかと思いますが、なるべく洗い物などで水を使わず節約する方法があります。
・お皿に、ラップをしいてからご飯やおかずを盛りつける。
・お椀には薄いポリ袋をで覆ってから汁物などを入れる。
・フライパンで調理の時はアルミホイルをしいてから油を引いて炒め物をする。
それぞれ、食べた後、使った後にラップやポリ袋、アルミホイルを捨てるだけです。
水で洗う必要はなく、容器が清潔に使えます。
飲料以外で必要な水は、水洗トイレを流すための水です。断水していたら、お風呂の残り湯から使用しましょう。
オール電化のお宅の場合は、お風呂はエコキュートで沸かしていることが多いかと思います。災害が起きる時間帯にもよりますが、エコキュートは電気で安い夜間電力でお湯を沸かして貯めておいて、お風呂や台所で使うシステムです。
毎日、夜間に外にお湯を貯めているわけなので、災害時に断水になってもどこかにお湯が残っているはずです。
災害時に家がしっかりしている場合は、エコキュートでなくてもまずは断水になる前にお風呂に水を貯めておくことをすすめます。給水車が来る前の一時しのぎにはなるかと思います。
まとめ
災害時に1番大事なもの・・まずはご自分と家族の命が大事です。急な災害時は家族でどこに避難するか相談しておいた方が良いですね。
身の危険が回避できた後から、水や食料が大事になってくるかと思います。ときどき飲料水や非常食は賞味期限をチェックして、ありがたくいただいてから交換して常備していると安心です。
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