寒くなるころには風邪で、季節の変わり目にもアレルギーで鼻水や咳が出ることがあります。
風邪の熱が下がり、鼻水も止まったのに、咳だけだらだら残っていること、ありませんか?
それ、もしかして大人の喘息の始まりかもしれませんよ。
風邪が長引いて咳が止まらない・・これは咳喘息?
近所のスーパーで友人に久々に合いました。顔を見るとマスクをしていて、声もガラガラでした。
私「ああ、ひどい声ですね。風邪引いちゃったの?」
「いや、全然、熱とかなくて割と元気なんだけど、お医者さんに行ったら、咳喘息と診断されたんですよ。」
子供の気管支喘息はよく聞きますが、大人になってからの喘息って、あまり聞いたことがないような。
「はじめは風邪かなと思ったんだけど、咳だけが夜にでたり、昼間でもちょっと寒いところに行ったりすると咳がでるのが続くんですよ。」
ああ、そんな病気があるんだ・・。心配になってちょっと調べてみました。
咳喘息って、どんな病気?気管支喘息との違いは?
娘が保育園に入ったばかりの頃、咳や鼻水が出て、しょっちゅう保育園をお休みしました。
当時は本格的な喘息の一歩手前と診断されて、気管支を広げるために電気で吸入する薬や、ホクナリンなどのテープをよく貼っていました。
喘息というのは肺に空気を送り込む気管支の気道がアレルギーなどの原因で炎症を起こすことによって、通り道が狭くなります。
さらに刺激によって敏感になって咳がでたり、気道が狭いので呼吸困難が起こります。
咳喘息と本格的な気管支喘息との違いは
気管支喘息
お子さんが喘息かどうか判断する目安で、胸の音をお医者さんが聴診器で聞きます。これは、のどや肺の部分にゼイゼイ、ヒューヒューという音があるかどうか聞いているのです。この音のことを喘鳴(ぜんめい)と呼びます。気管支喘息の場合は咳が続いて、この喘鳴がはっきり聞こえます。
喘息は気管支の気道がアレルギーによって収縮することで、咳や呼吸困難などの発作を起こします。
お子さんの場合、アレルギーを引き起こす、卵、牛乳、大豆、米、小麦、そば、エビやカニ、サバなどの背青魚などの食品が原因で気管支に炎症をおこし、気道が収縮してしまうことが多いです。
咳喘息
咳喘息は喘鳴がなく、慢性的に咳が続きます。咳は痰がからまない場合が多いようです。喘鳴がない、熱がない、肺のレントゲンを撮っても異常がない・・このような場合は咳喘息かもしれません。
咳が出るのが夜中の寝入りばなとか、明け方、気温差のある場所に行った時などに多いようです。
本格的な気管支喘息ではないのですが、その前兆かもしれないので要注意です。
大人の咳喘息かも・・どの病院を受診すれば良い?
風邪を引いて咳がでている・・3週間くらい、毎日何かのきっかけで咳が続くようなら病院を受診しましょう。
咳喘息が心配なら、呼吸器内科がある専門医がおすすめです。
咳喘息は、アレルギーや風邪をきっかけに気管支の気道が狭くなり、慢性的な咳が続く状態にあります。
長引く咳の4割が咳喘息に移行すると言われています。
咳を繰り返すと気管のの壁が腫れ、炎症を起こし、少しの刺激でも咳が出る悪循環を起こします。咳だけだからと、そのまま放置すると3割が本格的な気管支喘息になってしまいます。
気管支喘息は発作によっては呼吸困難になり死亡する例もある恐ろしい病気なのです。
そこまでひどくなる前に、是非、専門医で受診してください。
まとめ
子供がよくかかる喘息に大人もなりかけている場合が多いようです。隠れ喘息という言葉もあります。
咳が続く場合はマスクをして、呼吸器内科のような専門医を受診してください。
他にも結核や肺がんなど重篤な病気が見つかる場合もあるかもしれませんよ。
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