中耳炎は鼓膜の奥の部分に細菌やウィルスが感染して炎症が起き、膿や水がたまる病気です。膿がたまると鼓膜を圧迫してすごく痛みが有り、急性中耳炎となります。
私も子どもの頃、よくかかって耳鼻科に通った覚えがあります。
中耳炎でも大人がかかる慢性中耳炎があるのはご存じでしょうか。鼓膜に穴が空きなかなか治らないやっかいな中耳炎なんです。
中耳炎で鼓膜に穴が 痛くないけど治らない
私は一昨年くらいに左耳に違和感を覚えて、耳鼻科にいったら、慢性中耳炎と診断されました。鼓膜に小さな穴が空いていたようで、膿が出ていたのでそんなに痛くはなかったのですが。
耳の中を消毒して頂き、耳に直接入れる点耳液と抗生物質の飲み薬をいただきました。
一週間後には調子は大分良くなりました。耳の膿の細菌も検査してもらったのですが、結果は悪い菌ではなかったようです。
しかし、風邪を引いたり、花粉症の時期に強く鼻をかむと左耳の中の方からピーっと笛を吹くような音がします。鼓膜の穴が空いたままだったんです。
時々耳だれも出てきたり、またなんともなかったり・・・。
しかし最近仕事が忙しく、軽い鼻風邪を引いたら、また左耳から耳だれが出てきて困りました。
仕方なく耳鼻科を診察すると
「○○さん、鼓膜の穴が大きくなっていますよ。」
耳の穴の写真を見せてもらうと、一昨年はプツンと小さい穴だったのが今は中心に向けて大きな穴になっています。
私の慢性中耳炎はひどくなっていたんです。
大人の慢性中耳炎の原因は 鼓膜の穴はどうしてできた
慢性中耳炎は急性中耳炎が進んで膿がたまって、鼓膜の穴を破き、穴が塞がらない状態をいいます。
耳は外側の外耳、鼓膜の中の部屋である中耳、三半規管や神経の内耳に大きく三つに分かれています。
中耳の部屋からは耳やのどに繋がる耳管が伸びていて、中耳の部屋の空気を入れ換えたり、圧力を調節したりして、耳が良く聞こえるよう良い状態を保っています。
中耳炎はこの耳管から中耳の空間に細菌やウィルスが入ってきて、膿や水がたまり炎症を起こした状態です。
子どもはこの耳管の角度がなだらかなので、鼻のウィルスや最近が逆流してきて中耳炎になりやすようです。
急性中耳炎の他に滲出性中耳炎という、中耳の部屋にどろっとした水がたまっている病気があります。これは急性中耳炎と違い、耳に痛みがないので気づきにくいのですが、耳の聞こえは悪くなります。
慢性中耳炎は、急性中耳炎と滲出性中耳炎を何度か繰り返しており、鼓膜に穴が空いた状態です。風邪や鼻炎などで炎症が起こるとふたたび膿が出てきて悪化します。
本来、鼓膜は耳を守るために丈夫にできています。鼓膜に穴がない場合は鼻やのどからの内部の細菌で炎症が起こるのですが、穴が空いていると、外耳からの何らかの水の浸入で細菌やウィルスが入ってきてしまい、ますます炎症がひどくなる場合があるわけです。
大人の慢性中耳炎の治療法 手術も必要な場合も
私の耳は、ちょっと前まで臭いの強い茶色い膿だったのですが、最近はさらさらした黄色い膿が少しずつ流れている感じです。量は以前より多いんです。
夜寝るときに枕カバーを汚したくないので、耳にティッシュを丸めたものを詰めています。中耳炎+詰め物で耳の聞こえはかなり悪いですね。
今も耳鼻科で消毒してもらい、点耳液と抗生物質を飲んで治療していますが、鼓膜の穴は塞がらないのではないかと思っています。
鼓膜の穴が空いたまま放置しておくと、鼓膜の細胞が中耳の部屋に入り込み、真珠腫(しんじゅしゅ)という塊ができることがあるそうです。
この真珠腫ができた場合は難聴やめまい、ひいては髄膜炎などの重い症状が出ることがあるので、必ず手術した方が良いです。
どうも私はまだそこまで行っていないとは思いますが、今回の慢性中耳炎の炎症が落ち着いたら、鼓膜をふさぐ手術も検討してみようかと思っています。
鼓膜をふさぐだけでしたら、自分の耳の組織や人工的な材料でふさぐだけなので日帰りで済むようです。
まとめ
中耳炎で鼓膜に穴が空いているのはわかっていましたが、いつかは自然に塞がるものと安易に考えていました。
大人でも風邪やアレルギー性鼻炎から中耳炎を発症することが多いんです。
・鼻水が出るときは片方ずつ優しくかむ。
・忙しい時、ストレスがたまっているときはゆっくり休み睡眠時間を多めにする。
鼓膜の穴も小さいうちなら自然に治る場合もあるのでしょうが、長引く場合は専門医で検査してもらいましょう。
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