みかんを食べ過ぎて手が黄色 これって病気?適量はどれくらい

健康

冬はこたつに入りみかんを食べながら、だらだらテレビを見ているのは楽しいものです。

しかし調子に乗って食べ過ぎるといつの間にか手のひらが黄色くなっていることがありますね。

みかんをたくさん食べるとどうして手が黄色くなるのか、これは病気のサインなのでしょうか。

みかんで手を黄色くする栄養素とはどんなもの

みかんはビタミンCや食物繊維、ポリフェノールなどの栄養がありますが、みかんを食べて、手を黄色くする栄養素はカロテノイド色素の一種で

βークリプトサンチン(ベータクリプトサンチン)というものです。

皆さんがよく食べる温州ミカンには100gあたり2000マイクログラムも含まれています。体内に取り込まれると肝臓でビタミンAに変換され、体の機能維持に効果があります。

βークリプトサンチンは、にんじんなどに含まれるβーカロチンの仲間で、肝臓を正常に働かせる効果があります。動脈硬化や糖尿病になどの成人病も防いでくれます。

みかんの他には唐辛子やパプリカにβークリプトサンチンが含まれていますが、100gあたりの含有量はみかんがダントツです。

みかんを食べ過ぎるとどうして手が黄色くなるのか

それでは、みかんを食べ過ぎる、βークリプトサンチンをたくさんとるとどうして手や足の平が黄色くなるのでしょうか。

みかんやにんじんなどの食べ過ぎで手足が黄色くなるのは病気ではありません。

これは柑皮症(かんぴしょう)という名前がついています。

ただ、1日にみかんを3~4個くらい食べただけで1ヶ月以上も黄色くなる柑皮症の症状が出る方もいます。これはもしかすると病気のサインかもしれません。

普通の量のみかんを食べた場合、βークリプトサンチンは肝臓に集められ、ビタミンAに変換されて、血液から体中に行き渡ります。

肝臓が弱っているときにみかんを食べた場合、βークリプトサンチンをビタミンAに変換する力が弱まり、βークリプトサンチンが直接、血液に入っていって流れていきます。このβークリプトサンチンが手のひらを黄色く見せる原因なんです。

みかんを大量に食べたときにもβークリプトサンチンが血液に流れ込んでしまいますが、この場合は食べる量を控えるだけで、手のひらが黄色くなるのは消えてしまうので問題ありません。

みかんをそんなに食べていないのに手が黄色く 肝臓に問題が

手のひらや足の裏が黄色くなるだけの柑皮症なんですが・・

普通の量のみかんしか食べていないのに、手の平が黄色くなる柑皮症の症状が長引く場合は肝臓の機能が弱っている場合があるのです。

肝臓の機能が低下していると、肝炎の可能性が疑われます。そうなると血糖値を安定させるインシュリンの分泌異常も考えられ、糖尿病の可能性もあります。

βークリプトサンチンは血液中の脂肪酸とくっつきやすい性質があります。

血液中の脂肪酸が多い人ほど手のひらや足の裏が黄色くなりやすいのです。この場合は脂質異常症の場合があります。

そんなにみかんを食べていないのに手のひらが黄色くなる・・いろいろな成人病の前触れとも考えられますので、甘く見ずに病院で検査を受けて下さい。

まとめ

色白で色素が薄い人は手が黄色くなる柑皮症の症状が出やすいようです。顔にまで出る方もいます。

みかんの食べ過ぎ・・10個くらい食べてしまうと体を冷やすし、下痢の原因にもなります。

1日に3~4個までなら問題ありませんので、冬のビタミン補給にみかんを食べるようにしましょう。

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