お正月の初詣はもう行かれたでしょうか。子どもの頃は神社の鳥居をくぐって境内に並び、鈴を鳴らしてパンパンっと柏手を打ってお参り。帰りにおみくじを引くのが楽しみでした。
それから大人になり、神殿での結婚式の時に「二礼二拍手一礼」というのが正式なんだと初めてわかって、恥ずかしかったのを覚えています。
神社のお参りの仕方、二礼二拍手一礼する理由を調べてみました。
初詣などで神社のお参りの仕方 基本的なやり方は
毎年、どなたも必ず行くのが、初詣の神社へのお参りではないでしょうか。
神社へのお参りの仕方は
・神社の鳥居をくぐるときは軽く会釈をします。
・境内の参道は真ん中ではなく、端を歩くようにします。理由は、真ん中は神様が通るところなので。でも混んでいる初詣の時は無理かもしれませんが。
・水で手や口を清めます。最後にひしゃくも洗っておきます。(これも私は初詣の時は省略しています。)
・もうすぐ参拝となったら、服装を整えます。帽子やサングラスを外すなどできる範囲でやりましょう。
・お賽銭を入れてから、鈴を鳴らします。私は以前は知らなくて鈴を鳴らしてからお賽銭を入れていましたが、正式な順番は、お賽銭 → 鈴を鳴らすとなります。
・「二礼二拍手一礼」でお参りします。
2回神様にお辞儀をして、2回柏手をパンパンと打ちます。そのまま手を合わせてお願いをしてからもう一度お辞儀をします。
この後、お札を買ったり、おみくじを引いたりします。また鳥居をくぐって帰る場合は会釈をしてからくぐりましょう。
お参りをした後は寄り道をしないで、まっすぐ帰宅した方が、福が落ちずに願いがかなうそうですよ。
神社のお参りで二礼二拍手一礼する理由は意外なこと
正直、初詣で大勢の人で参道が大渋滞の時はもっと簡便に柏手パンパンで済ませている方も多いような気がします。
これ、実はそう間違ってはいなかったんです。
神社で結婚式や七五三の時などの正式な参拝の場合のお参りは「二礼二拍手一礼」と決まっていますね。
この「二礼二拍手一礼」は実は第2次世界大戦後、アメリカのGHQの指示があり、決めたものだったんです。
日本の戦争は、天皇陛下を神道の現神様としてあがめて、国家の神様のためにという名目で始まりました。
この神道を他の宗教と同様に格を下げるために、神社参拝のやり方や様式を決める必要があったので、その作法のひとつが「二礼二拍手一礼」ということになったそうです。
戦前はお祈りの作法は自由だったらしいので、柏手パンパンだけの方もいたのではないかと思います。
ちなみに、拍手したり鈴を鳴らすのは、神様を呼び出すためや邪気を払うためといわれています。お寺では手を合わせるだけで音を立てたりはしません。
「二礼二拍手一礼」はさほどな手間ではありませんし、礼儀正しく神様に心をこめてお祈りできれば喜んでいただけるのではないかと思います。
きちんと神社でお参りできたなと思えると気分もすっきりすることでしょう。
あとがき
二礼二拍手一礼・・普通の神社では一般的ですが、神社によっては他のお参りのやり方もあります。
出雲大社・・・一拝、一祈念、二拝、四拍手、一拝 難しくて覚えにくいですが、丁寧な感じもします。宇佐八幡宮、熊野神社も四拍手で参拝します。
伊勢神宮の正式な参拝は八礼八拍手なんだそうです。
初詣で境内に並ぶときの暇つぶしに豆知識として教えてあげましょう。
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