新潟 沼垂まつりは8月16日 喧嘩灯籠の押し合いは迫力満点

夏まつり・花火

新潟の沼垂まつり・・・これ、「ぬったりまつり」と読むのですが、新潟駅からほど近い、新潟の下町の夏祭りです。

燃えるような大きな灯籠をぶつけ合い押し合う勇壮な祭りを紹介します。

沼垂まつり 昼は子ども灯籠でワッショイ、ワッショイ

新潟市の沼垂地方は古くからの商店街で、お寺や神社がたくさんあり、古き良き新潟の下町風情がたくさん残っている所です。

その沼垂まつりは、毎年8月16日、沼垂白山神社を拠点として御神輿が町内を木遣太鼓と共にまわっていきます。

夜の勇壮な喧嘩灯籠の前に昼もプレイベントでお祭りがあります。

朝、9時くらいから、沼垂の町内会ごとに子ども灯籠が町中を練り歩きます。

「ワッショイ、ワッショイ」と大きなかけ声と太鼓で元気いっぱい灯籠を引っ張って歩きます。

時々、大人同様、子ども灯籠もぶつかり押し合うことがあります。

一緒に大人の大きな灯籠もお披露目しながら、夜の戦いの地点である沼垂四ッ角を目指します。

町内別に子ども灯籠があるのですが、子どもが少ないところは小学校の子ども灯籠に参加しています。

その町内の名前も今、現実の地名ではなく、昔の名前で町内会が結成されているところが多いんです。(現在の地名は沼垂東一丁目、二丁目とか沼垂西一丁目などが多い。)

沼垂は上一丁目、二丁目・・・四丁目くらいまであり、日吉町、吉原町などなど。残っている地名は竜が島、本馬越や鏡が岡などもありますが。

古い町で人口の減少は免れず、上二・三など連合軍で大きな灯籠を作っています。

沼垂白山の御神輿は下をくぐると縁起が良いので、長蛇の列ができています。

昼の御神輿は沼垂白山神社からお昼くらいには湊稲荷神社に到着します。

同時に沼垂四ッ角に子ども灯籠も集合、灯籠コンテストがあり、子どもたちにかき氷や綿飴などが、ふるまわれます。

沼垂まつり 夜の勇壮な喧嘩灯籠のぶつかり合いは大迫力

さて夕方の6時くらいに各町内の1トンくらいある大きな灯籠が湊稲荷神社、沼垂白山神社に集結して、出陣式です。

御神輿は今度は湊稲荷神社から、喧嘩灯籠のメイン広場、沼垂四ッ角地点に移動します。

午後7時には大きな灯籠も沼垂四ッ角地点に集結し、戦いの時を待ちます。

最初に白い法被の男たちにメインの神輿担ぎが行われます。その後に、二つの町内で喧嘩灯籠の押し合いが始まります。

「第一戦は西竜ヶ島と上二・三丁目連合の戦いです。」

灯籠には勇ましい武者絵や戦いの神様、などの絵が色鮮やかに描かれています。

最初は中心を地面にぶつけて、沼垂木遣りを歌いながらグルグル灯籠を回します。

その後は拍子木の「カチン、カチン」という合図のあと、勇壮な押し合いが始まります。

面白いのは勝敗をきちんと決めないところ。危なくなりそうな所で合図が入り、戦いは終わります。なんとなく見ている方は応援しているところが買ったような気分になるんですけどね。

相手を替えて、いっぺんに二試合くらい少し時間をずらして戦いは続きます。

午後8時45分くらいには全ての押し合いは終了して、全部の灯籠で木遣りを歌い、灯籠を回します。

目の前で大きな灯籠がぶつかり合うのは迫力満点で見応えがあるお祭りです。

メインの喧嘩灯籠が終わってからは灯籠は各町内へゆっくり戻っていき、隣の町内と一戦交えたりしながら、沼垂まつりの夜はふけていきます。

沼垂まつりのアクセス、交通規制や駐車場情報

昼のお祭りは旧国道49号線を子ども灯籠と御神輿が移動するのですが、片道車線を時々通行止めにする程度で大きな交通規制はありません。

10時~13時くらいは沼垂四ッ角地点だけ車両通行止めにしますが、迂回路はあります。

夜は夕方5時過ぎくらいから御神輿と灯籠が移動する所

湊稲荷神社~沼垂白山神社の道が通行止めになります。

メインの喧嘩灯籠が行われる沼垂四ッ角あたりも夕方5時から10時くらいまでは通行止めになりますので注意してください。

この喧嘩灯籠を、観戦に来る場合は新潟駅から徒歩15分くらいですので、新潟駅から歩いて行くのをおすすめします。

新潟駅万代口からまっすぐ万代橋方面に進み、流作場五差路を右折、万代通りをまっすぐ行くと突き当たりに北越銀行沼垂支店があり、そこが沼垂四ッ角になります。

最寄りのバス停は沼垂沼垂四ッ角になるのですが、始まる頃には通行止めなので、一つ手前の東万代町で下車しましょう。

近くには有料の駐車場はほとんどないので、バスか新潟駅から徒歩をおすすめします。

運転しなければ、ビールやお酒を飲みながら、観戦できますね。

まとめ

この沼垂まつりの喧嘩灯籠は40年くらい前に復活して始まりました。もっと昔にもあったのですが、あまりのぶつかり合いの激しさにけが人続出でしばらく中止になっていたそうです。

今は勝ち負けを決めず、途中でやめますのでそのような事はなくなりましたが。

それでもろうそくの炎が入った大きな灯籠がぶつかり合うのを見られるのは迫力満点ですよ。

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