チャタテムシって知っていますか? 梅雨時になるとほこりやカビっぽいところにいる小さな虫なんですが。実はアレルギーの原因になっているようなんです。
チャタテムシってどんな虫?どこにいるの
ちょっと油断して、小麦粉の袋が開きっぱなしだった・・袋を空けてみたら茶色い小さな虫が飛び出してきた!
きっとそれはチャタテムシです。
体長は1mm~1.5mmくらいの、すごく小さな虫です。薄茶色で動きは素早い感じ。
チャタテムシはカビをエサにしています。それでカビが出てくる湿度の高い時期にたくさん見つかります。
カビがたくさんあるところといえば
・開封してあるそうめんやうどんの袋の中、米びつなど食品関係
・ほこりがたまっている本の上
・締め切った押し入れの段ボール箱の中
・新聞紙がたくさんまとめて保存してあるところ
・窓のサッシの溝部分 湿気で黒くなったほこりゴミがたまっている場所
・畳の奥 畳の上にカーペットとか敷いてあると湿気でカビが・・
・ベッドパッドの湿気がたまった裏の部分
湿気が多い高温多湿の日本ではほとんどのご家庭で生息しているようです。
お米や小麦粉からチャタテムシがぞろぞろ飛び出してきたら・・・ぞーっとして食べる気にはなりませんよね。
チャタテムシがアレルギーの原因になるのはなぜ?
チャタテムシ自体には害はなく、チャタテムシをエサにしている、「ダニ」が増殖して、人間にかみついて赤くなりかゆみをもたらしている。
以前はこんな感じでチャタテムシの害が考えられていたのですが、実は喘息などの呼吸疾患の元になっているのが最近わかってきました。
チャタテムシが主にエサにしているカビは「アスペルギルス」という、肺や呼吸器疾患を起こす原因になっているカビです。
それを食べていたチャタテムシの糞、死骸が粉になったものを人間が吸い込んだり、汗腺から入ってきたりすると・・アレルギー喘息の元になってしまうようです。
今ではアレルギー性喘息の患者の20%の方がチャタテムシにアレルギー反応があると言われています。
チャタテムシは気温が低くなる9月以降、生きている虫はどんどん少なくなっていきます。しかし死骸がほこりと共に舞って大発生、大人の喘息の原因になることも!これにはびっくりです。
涼しくなってきたら、急に咳が出てきて止まらない・・・。そんなときはチャタテムシが原因かもしれません。
チャタテムシのアレルギー 対処法はどうする
こんなアレルギーの原因にもなるチャタテムシ、なんとか少なくしていきたいですよね。
・まずは丁寧な掃除から カビの元になるほこりをなくそう
じゅうたんやカーペットは縦に横に丁寧に掃除機をかける。
本棚の本の上のほこりを払う。 ほこりを払った後にクリアファイルを置くのも効果が。クリアファイルを払うだけでほこりがとれる。
キッチンやダイニングテーブルの下は丁寧に掃除。チャタテムシのエサの元を徹底的に排除する。乾燥品でも食品の出しっ放しはさける。
・チャタテムシのいる場所を通風して乾燥させよう
掃除の時は窓を開放して、通風をよくして掃除する。ほこりアレルギーのある方はマスク着用を忘れずに。
押し入れから段ボールを出して掃除、扇風機でしばらく通風した後は、すのこをしいてから、しまう。
雑誌、新聞紙などの紙類はリサイクルか指定のゴミの日に出して貯めないようにする。
この他、バルサンなどの燻煙剤もチャタテムシには効果的です。押し入れやクローゼットなどを開け放して試してみてはどうでしょうか。
においがキツいですが、パラゾールなどの防虫剤を家中の部屋の四隅に置いておく・・テキメンにチャタテムシがいなくなるそうですよ。
まとめ
9月以降、涼しくなっていくと生きているチャタテムシは減りますが、今度は死骸がアレルギーの元になっていく・・かなり恐ろしい虫です。
最近の高気密、高断熱の住宅やマンションなどでは通風が悪く湿気がたまりがちです。
まめなお掃除や対策を施してもチャタテムシが減らない場合はプロの虫駆除業者にお願いすることも検討しましょう。
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