夏の時期、幼稚園や小学校から帰ってきた子どもが目が真っ赤で、のどが痛い・・。休ませていたら熱が上がってきた。
それ、もしかしたらプール熱という夏風邪かもしれませんよ。
子どもの夏風邪 プール熱ってどんな病気?
プール熱の正式名称は「咽頭結膜熱」と言います。夏を中心に流行するウィルスを媒介とする夏風邪です。
プールで感染することが多いので「プール熱」というあだ名がついていますが、普通の風邪と同じく、咳やくしゃみなどでウィルスが飛沫することで感染します。
まず38度以上の高熱が3日から5日間くらい続き、のどが強く痛み、白目が充血してくる結膜炎の症状が出てきます。熱により腹痛、下痢、頭痛などの症状がでることもあります。
原因はアデノウィルスという病原ウイルスで普通の風邪と同じく、特効薬はありません。
お子さんに発熱、のどの痛み、目の充血などが出てきたら、小児科を受診しましょう。のどの粘膜などで検査してアデノウィルスが出てくれば、「プール熱」だと診断できます。
プール熱は夏風邪の中でも子どもがかかることが多い病気です。プール熱全体の8割くらいが1才~5才以下のお子さんで、大人がかかることは少ないようです。
夏風邪のプール熱 子どもへの治療は 高熱がでてきたら
小児科ではプール熱は出てきた症状にあわせた対処療法が施されます。
熱冷ましや下痢止めなどが出されるかと思います。結膜炎がひどい場合は眼科の診察を促されることもあるかもしれません。
特別な治療をしなくても潜伏期間がすぎれば治りますのでその点だけは安心してください。
高熱やのどの痛みが続くので、水分補給にはこまめにしてあげましょう。
少し心配なのは1才代のお子さんが高熱が高熱が続くために、「熱性けいれん」を引き起こすことがあるかもしれないことです。
赤ちゃんが全身を突っ張って震えだしたらびっくりするかと思いますが、まずは呼吸がしやすいように、横向きに寝かせて時間を計りましょう。けいれんが落ち着くまでむやみに動かしてはいけません。
熱性けいれんが数分間で泊まるようでしたら、そのまま落ち着くまで様子をみます。心配でしたらかかりつけの小児科で診察してもらいましょう。
15分以上続いたり、1日に2回けいれんが出るようでしたら、すぐに小児科や救急救命センターなどに連れて行きましょう。
子どもの夏風邪といわれるプール熱 他の夏風邪との違いは?
プール熱は、手足口病、ヘルパンギーナと並び、3大夏風邪と呼ばれています。
手足口病のウィルスはコクサッキーウイルス・エンテロウイルス
ヘルパンギーナはコクサッキーウイルスというウィルスが原因の病気です。
手足口病とヘルパンギーナの症状は熱と口の中に発疹ができることが良く似ています。ヘルパンギーナは子どもだけがうつる病気です。
プール熱はウィルスがアデノウィルス、発熱とのどの痛み、結膜炎が大きな特徴です。
手足口病は登園や当校が許可が出ることがありますが、プール熱は学校感染症に規定されており、主な症状が消え、2日を過ぎるまでは、登園、登校は停止される病気です。
プール熱は治るまでお家でゆっくり休ませてあげましょう。
まとめ
プール熱という名称から子どもが夏にかかる軽い夏風邪と思いがちです。
しかし高熱は出るし、小さな赤ちゃんが熱性けいれんを起こすこともあるというと、熱のあるうちはしっかり看病してあげたいものですね。
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