4月からノーザンルビー、インカのひとみ、シャドークィーンという、赤黄紫の三色のじゃがいもを育てています。
じゃがいもは種から育てるわけではなく、種芋を使ってわき芽からできるイモを土の中で育てるのが主流です。
プランターのじゃがいもが、どのように育っていったか、紹介します。
じゃがいも栽培は種芋で 芽かきや増し土が必要な訳は
じゃがいもを育てようと思って園芸店に行ってみても、じゃがいもの種というのはあまり見かけないと思います。
じゃがいもは花が咲いて、受粉して実がつくタイプの野菜ではなく、種芋から芽や葉っぱが生育し、養分を蓄え、地下茎として塊茎(かいけい)というイモができて収穫するタイプの野菜です。
土の中でじゃがいもは大きくなっていくので掘り起こすまでどうなっているのかわからないのが不安ですが、地上での茎や葉の生育で光合成をして地下のじゃがいもに養分を蓄えます。葉っぱの育ち方や花の咲く様子などで地下のじゃがいもがどのように育っているかわかります。
じゃがいもはナス科なのでナスの花に似た、紫色の花が咲くことが多いようです。
じゃがいもは種芋より深いところでイモを育てることは少なく、同じくらいの高さかそれより上の方でイモが出来ています。
それ故、プランターには少なめに土を入れ、生育と共に増し土していくのがじゃがいも栽培のコツです。
種芋を植えてから、50日ほど経ち、芽が15cmほど育ったら、1個の種芋から出ている芽を摘んで、太い芽を2本だけ残します。この作業を芽かきといいます。芽かきをするとイモの数は減りますが、その分イモが大きく育ちます。
増し土は芽かきの時に一回、大きく育って花のつぼみがつき始めたらもう一回やります。
この芽かきと増し土が大きなじゃがいもを育てる大切な工程なのです。
じゃがいものプランター栽培 芽かきの時期や生育は
ノーザンルビー
5月2日 芽かきして一回目の増し土
この頃一番生育が良いのがノーザンルビーでした。
5月14日 二回目の増し土
5月20日 つぼみが膨らみはじめ、草丈が伸びたので園芸用の支柱(90cm)を6本埋めて麻縄で囲いました。
シャドークィーン
5月8日 芽かきの時期だが5本しか茎がないので芽かきはしていません。一回目の増し土。
5月21日 二回目の増し土。
インカのひとみ
5月8日 左右の2つの芽を芽かきして一回目の増し土。
5月14日 生育の遅い真ん中の芽を芽かきして増し土。
写真は5月20日頃のインカのひとみです。他の2つのプランターより生育が遅めです。
6月2日 二回目の増し土。
このように同じ場所において育ててもイモの種類によって生育が違います。プランターの中には3個の種芋が植わっているのですが、芽かきや増し土の時期をそろえるため、同じ種類の種芋を植えることは重要です。
じゃがいもの花 シャドークィーンの花の色は
5月25日 3つのプランターでそれぞれ花が咲いていますので見てみましょう。
ノーザンルビー
白い花、黄色いめしべのかわいらしい感じです。花はそろそろ終わりかけでボール状に咲いています。
シャドークィーン
花は白くて、めしべの部分が黄色いのはノーザンルビーに似ていますが、めしべに茶色の筋が入っているのが特徴です。このころシャドークィーンが一番背丈が大きくなり、花もたくさん咲きました。
インカのひとみ
花はナス科の特徴を持って、紫色で小さく可憐な花です。
三種類のプランターのじゃがいもは、じゃがいもの実りだけではなく花も楽しめるのが良いですね。
まとめ
じゃがいもも三者三様、生育の仕方や花の咲き方が違っていて面白いです。秋植えのじゃがいもはまったく花が咲かなかったこともあり、収穫を心配しましたが、それなりにじゃがいもが捕れました。
さてこの後、じりじりと暑くなり梅雨入りしました。種芋を植えてから3ヶ月くらいが収穫の時期なんですが、どんな感じであったか報告したいと思います。
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