老人がお餅をのどに詰まらせて、窒息する事故は圧倒的に1月が多いそうです。対応が遅れると死亡事故に繋がります。
お正月に家族や親戚一同で集まって、お雑煮やお餅をいただくのはおじいさん、おばあさんにとっては楽しみな行事なんですが。
老人がお餅をのどに詰まらせやすいのはどうしてなのか、対処法など調べて見ました。
お餅で老人がのどを詰まらせて窒息する理由は・・
消防庁のデータでも毎年、12月と特に1月は窒息による事故が増加します。その9割以上が65歳以上の高齢者です。
大晦日からお正月にかけて老人がお餅を食べてのどに詰まらせて窒息している事実があるのです。
それはお年寄りになると食べ物を飲み込む機能が低下して、お餅のように粘り気のある食べ物では、気管を詰まらせてしまうことがあるからです。
・鼻や口から空気を吸う→気管から肺に空気を送る
・口から飲食物を飲み込む→食道から胃へ飲食物を送る
この空気と飲食物の通る道をのどは自動的に切り替えています。この動作を「嚥下(えんげ)機能」と呼びます。
空気が間違って食道から胃に言った場合はゲップが出るくらいですみますが、食べ物が気管の方に行って気道をふさいだ場合は、空気が取り込めなくなるので、窒息状態になりひどい場合は死亡事故になる・・というわけです。
健康な大人でも、飲み物が気道に行ってむせたりすることがありますが、高齢になると舌やのどの筋肉、神経に衰えがでてきて、この切り替え動作、嚥下機能がうまく働かなくなってくるのです。
お餅を老人に詰まらせないようにする対処法は
高齢で歯が悪くなったりすると、硬いものが食べられなくなり、ペースト状の飲み込みやすい食べ物を用意しますよね。
お餅がのどにつまらないように食べる方法は
・小さく切って少しずつゆっくり食べる
・お餅と一緒に水分をとるようにする
・たくさんの人と一緒に食べる
老人がお餅を食べるときは誰かと一緒に、食べているときは目を離さないようにしましょう。
食べているときに笑わせたり、驚かせたりしないことも大事です。
まとめ
実際に老人が餅をのどに詰まらせた場合、素人では手に負えない事故に繋がることが多いそうです。
気管に餅が詰まると3~5分くらいで脳に酸素が行かなくなり窒息死となってしまいます。
正直、80歳以上の高齢者と、嚥下機能に不安のあるお年寄りはお餅を食べないよう我慢してもらう方が安心なのではないでしょうか。
お正月はお餅以外にもおいしいものがたくさんありますし、家族の笑顔が何よりのごちそうですから。
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