我が家では週に一度はカレーライスを作ります。娘が喜んで食べるので、多めに作って残ったカレーを再利用したりしています。昔は次の日に温め直して食べたりしていたのですが、すぐカレーがゆるくなりシャバシャバになる、鍋がいつまでも片付かない・・。鍋を洗うときにルーの油分がべっとりついて大変・・。カレーはおいしいけどちょっと困っていました。
でも、最近、カレーの鍋を簡単に洗うこともでき、なおかつ次の日もおいしく食べる方法を見つけたので紹介します。
カレーを次の日に温めるとシャバシャバになるのはなぜ?
できたてのカレーは、適度なとろみがあるのに、次の日のカレーを温めるとシャバシャバのスープカレーの様になるのはなぜでしょうか。
そもそもカレーのとろみはルーに含まれる小麦粉などのデンプン質が熱により結合してとろみをつけているのです。
それが何度も温めるうちにデンプン質の結合が切れてきてシャバシャバになっていきます。
デンプン質を分解するのは具材などに含まれるアミラーゼという分解酵素です。アミラーゼは75度以上で加熱すればデンプン質を分解する働きを止めますが、ぬるい温度でルーを入れた場合、アミラーゼがデンプンの結合を妨げてしまい、はじめからゆるいカレーになることもあります。
隠し味に使う、味噌、醤油、蜂蜜などにはアミラーゼが含まれていますので、入れる場合はルーを入れる前にしましょう。
ルーを入れてから、お玉で直接口をつけて味見をしたりすることはないでしょうか?そのお玉をまたカレールーの中に入れると唾液が入ります。この唾液にもアミラーゼが含まれていますので要注意です。
アミラーゼの他にカレーのルーをシャバシャバにするのは細菌です。
カレーを作ってから長い時間放置すると細菌が発生して、デンプン質を分解してゆるい状態になっている時があります。カレーがシャバシャバになり、腐ったような匂いがしたら、食中毒になる可能性がありますので処分しましょう。
カレールーが残ったら、そのまま鍋を常温で置くのではなく、冷蔵庫に鍋ごと入れて冷やすか、小分けして冷蔵した方が雑菌の繁殖を防ぐので良いのです。
カレーの鍋を簡単に洗うには 残ったカレーを固めてしまおう
カレーのルーがゆるくなるのも困りますが、ねっとりしたカレーのついたお鍋を洗うのも憂鬱ですね。
鍋にこびりついたルーがゴムべらを使っても、よく取れなくて、以前はぼろ布やキッチンペーパーなどで鍋肌をぬぐって落としてから、洗剤で鍋を洗っていました。
カレーの鍋を簡単に洗う、冷めたらすぐに小分けして冷蔵庫にしまうにはどうすれば良いかのでしょうか。
それは、カレーを作るときに寒天パウダーを入れて固めてしまうということだったんです。
我が家の寒天カレー?の作り方をざっと紹介します。
豚肉カレー用300gはフライパンで炒めてから、圧力鍋の高温で7分ほど煮込みます。この時、水の量は800CCでした。あらかじめ、カレールーの作り方で書いてある分量の水分で煮込みましょう。
タマネギ2個、にんじん1個、じゃがいも1個は乱切りしてこちらもフライパンで炒めてから、先ほどのお肉の鍋に入れてフタをして、10分ほど弱火で煮込みます。このときは圧力鍋を使わず、普通のお鍋でやっています。
具材が煮えたら、ここで寒天パウダーを投入してよくかき混ぜて3分ほど煮込みます。カレールーを入れる前に寒天を入れて煮溶かしておくのがコツです。
寒天パウダーの量は水500ccに寒天パウダー4gを一袋入れましょう。私は今回は水800CCで煮込みましたが、水分が蒸発していたようで、4g一袋で、残ったルーが固まりました。
そのあと、カレールーを入れて、10分ほど煮込んでできあがりです。
カレーを寒天で固めると ゴムべらで簡単に切れて保存が
ちょっと多めに作ったのでカレーが余りました。食べ終わって皿洗いをしていく頃に、鍋をみると、しっかり寒天状態に固まっていて驚きました。指で触ると弾力があります。
液状の食品を固めるのに寒天の他にゼラチンがありますが、ゼラチンは常温では固まらず、鍋を冷蔵庫に入れないといけません。
寒天は25度の気温でも30分ほど放置すると固まります。寒天は味もないですし、食物繊維が豊富で体にも良い食材です。カレーのとろみを増すことにもなり次の日も温めればすぐにとろっと溶けておいしくいただけます。
固まったカレーはゴムべらなどで切って、小分けして容器に入れ冷蔵庫で保存しましょう。
ルーが寒天で固まっていたのでペロンとはげて、鍋を洗うのもとても簡単になりました。
まとめ
うちの娘はカレーが大好きで、朝ご飯がカレーは大歓迎なんです。以前は鍋ごと温めるのが続いてたのですが、すぐにシャバシャバしてしまい、おいしくなくなるので、仕方なく私が昼ご飯に残りを食べていました。
寒天カレーを覚えてからは、ルーを多めに作って保存しています。昔よりカレー作りが楽しくなりましたよ
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